■「エコ就職」とNGO/NPO
NGO/NPO*就職。今、環境問題や社会問題に取り組もうとする人は、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
*NGOとは非政府組織(Non-Governmental
Organization)、NPOとは非営利組織(Non-Profit Organization)の略語。前者は主に国際的な活動をする組織を、後者は主に国内で活動する組織を指すことが多い。
NGO/NPOと言っても、取り組む問題も、組織の規模もさまざま。共通するのは、何らかの社会的なミッション(使命)を掲げているということでしょう。NGO/NPOの活動は、環境問題や社会問題を目的に働きたい人にとっては魅力的な職場です。
気候変動や開発援助といったグローバルな問題から、まちづくりや福祉といった身近な問題まで。扱う問題は様々ですが、NGO/NPOは、行政の失敗/企業の失敗をときに監視し、ときに補い、問題解決に大きな成果を挙げてきました。例えば、ボイコットキャンペーンによって、企業の途上国における労働搾取が改善された例があります。また、多くのダム反対運動の積み重ねからは、ダム開発における環境・社会配慮の仕組みが作られてきました。
日本では、NGO/NPOの経済力は決して大きいものではありません。福利厚生の充実度や収入は低い場合も多いのが現状です。しかし、労働環境は年々改善されてきています。環境問題、社会問題の解決を目指す人にとっては、理念を実現するために仲間とともに全力を注ぐことができる、魅力的な「エコ就職」の場所です。
□環境NGOで環境問題に取り組む
取り組む問題としては身近な生活環境の問題から、気候変動などの地球規模の問題まで様々です。問題に取り組む方法も、環境教育のような市民の意識に働きかけるアプローチから、政策提言やダイレクトアクションといった、直接的なアプローチまで様々。どちらにしても社会においては、政府の失敗/市場の失敗をチェックしたり補ったりする、行政とも企業とも違う大事な役割を担います。
・NGO就職ナビ
http://www.organic-style.net/index.html
NGO就職の基礎知識。求人情報を探すためのリンク集も。
※エコ就職の体験談
→伊庭みか子氏(安全な食と環境を考えるネットワーク事務局長)通
訳から食・農業の活動家に
→畑 直之氏(気候ネットワーク勤務:2001年当時)サラリーマンから環境NGOへの転身
→安西尚人氏(FoE Japan事務局長:2002年当時)環境問題を伝える!〜新聞記者から環境NGO事務局長へ
→大林ミカ氏(環境エネルギー政策研究所副所長)エネルギー問題を通
して市民の政治参加を進める
→鈴木 亮氏(A SEED
JAPAN事務局長:2002年3月当時)環境NGOで働く!
→後藤 隆氏(環境NPOネットワーク)市民のためのメディアを創る!
→松本郁子氏(FoE
Japan勤務)環境NGOで開発問題に取り組む
→鈴木かずえ氏(グリーンピース核問題担当)環境NGOで働く!〜ディズニーランドからグリーンピースへ〜
→中川幹太氏(かみえちご山里ファン倶楽部勤務)エネルギー問題から地域創りへ
□国際協力NGOで南北問題に取り組む
貧困問題、人権問題など社会問題に取り組むNGO。こちらもコミュニティ開発などのローカルな問題から、債務救済やODA監視といったグローバルな問題までさまざま。アプローチも、直接「途上国」の現場に行って開発のプロセスに関わる活動から、「先進国」の政策に働きかける活動まで、いろいろな活動があります。こちらもやはり、政府や市場の失敗をチェックしたり補ったりする、行政とも企業とも違う大事な役割を担います。
・developing
world
http://dwml.com/
開発関係のポータルサイト。メールマガジン、メーリングリストなども充実。
※エコ就職の体験談
→普川容子氏(アジア太平洋資料センター勤務)自活生活から大企業勤務、そして政策提言型NGOへ
→石井弘明氏(ピースウィンズジャパン勤務)人権問題に取り組む〜大企業から緊急援助NGOへ
→越田清和氏(さっぽろ自由学校「遊」スタッフ)アジアを歩き、日本を変える
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