□仕事を通して、社会を変える
エコ就職ナビ編集部が考える「エコ就職」とは、いわゆる「環境就職」とはちょっと違います。
人生のかなりの時間を使う、仕事。その仕事を、生計を立てるためだけに選ぶのではなく(収入を得ることは当然必要ですが)、よりよい社会を創るために選ぶこと。
ちょっと難しく言えば、環境や人権に配慮した持続可能な社会を実現する働き方が「エコ就職」なのです。
□環境破壊に荷担するか、環境保全に貢献するか
買うこと、働くこと、貯金すること……私たちは日常生活を通して、色々なかたちで社会に影響を与えています。なかでも、私たちが大きなエネルギーを投入するのは、仕事です。
環境破壊や人権侵害がしたくて仕事をしている人はいないでしょう。それでも、私たちの仕事が間接的にそうした問題とつながっている可能性はあります。
例えば、商社での仕事は、海外での天然林伐採とつながっているかもしれません。電力会社での仕事は、海外でのウラン開発に伴う人権侵害とつながっているかもしれません。勤務先の銀行や証券会社は、そうした事業に融資しているかもしれません。
私たちは仕事を通して問題に荷担することもできるし、問題の解決に貢献することもできます。
そうであれば、なるべく環境破壊や人権侵害に荷担することは避けたい。環境に、社会に、良い影響を与えていきたい。それがエコ就職の考え方です。この考え方を実行することは、未来世代である私たちの社会的責任を果たすことにもつながります。
自分の仕事が、生活が、社会とどうつながっているのか?
まずはそれを考えるところから、はじめませんか?
□企業への就職だけが、就職じゃない
一般に「就職」というと企業に就職することをイメージしがちですが、働く場所は企業だけではありません。農林水産業、行政、立法、NGO……企業以外でも、持続可能な社会を創るために働ける場はたくさんあります。
持続可能な社会を創るためには、色々な場所で、色々な立場の人が、それぞれの役割を果たしながら協力していくことが大事です。自分がどの場所でどのようなかたちで社会に貢献していくのかを選ぶこと。「エコ就職」とは、企業を選ぶことではなく、生き方を選ぶことなのです。
私たちは、「エコ就職」の可能性を、【農業・林業・水産業】、【行政・政治・国際機関】【企業】【NGO・NPO】の4分野について探ってみました。
もちろん、ここに記した以外にも、様々な「エコ就職」の可能性があります。あなた独自の「エコ就職」の道を切り開くために、このページを活用していただければ幸いです。
■農業・林業・水産業で働く
〜地域から環境保全を実践する〜
■行政・立法で働く 〜環境保全の制度や枠組みを作る〜
■企業で働く
〜経済の中核から社会を変える〜
■NGOで働く
〜社会の変革を目指す〜
|