遺伝的に手を加えられ、除草剤耐性(全体の71%)や殺虫性(28%)などの新しい性質を獲得した植物。GM作物には、ダイズ、ナタネ、トウモロコシ、綿、ジャガイモ、トマト、テンサイ、スクワッシュなどがあります。これまでの種と決定的に違う点は、「種の壁を越える。」と言う点です。
ex) 「種の壁を越える。」とは、
・殺虫性の性質を持つ昆虫の遺伝子をとうもろこしに組み込む。
遺伝子組替えは、遺伝子レベルで、目的の遺伝子を一本釣りして、相手の遺伝子に組み込み、遺伝子情報を換える方法です。その特徴としては、DNAの断片を用いるので、どの生物間でも遺伝子組替えが可能になります(種の壁を越える)。本来、人間は人間としか交われないし、植物は植物としか交配できないのですが、その領域を越えたのが、遺伝子組み替え作物なのです。
自然界でも遺伝子組替えは行われています。生殖細胞(精子と卵子)が作られる時には、日常的に遺伝子組替えが起こっているといわれます。これが生物の多様性を生み出す原因です。しかし、そこで組替えられるのは親の遺伝子であり、親の持っていない遺伝子の組替えは起こりません。種の壁は越えないのです。
これらの種子から作られる遺伝子組み換え作物・食品に対して、
@遺伝子組み換え種子を販売する多国籍業による農業支配
A遺伝子汚染による生物多様性の危機
B食品の安全性・人体への被害
などを懸念する声が日本を含め世界各国の市民・農民・NGO団体から上がっています。 |