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国際協力NGOフェスティバルへの出展 (2003年10月)


10/04(土)、05(日)の2日間にかけて開催された日比谷公園で国際協力NGOフェスティバル2003に参加しました。

「資金援助」や「現地でのボランティア」など、直接的な発展途上国の開発支援をテーマとする団体の参加がほとんどの中、A SEED JAPAN食農チームは「日本の食・農のあり方を考えることでできる国際協力」をテーマに掲げました。

途上国の人権や環境を犠牲にした安い食材を選ぶのではなく、それらの問題に配慮した食材を選択することで日本にいながらできる国際協力がある。そのことを一人でも多くの方に気づいてもらいたかったのです。このメッセージを写真や図でビジュアル的に示した一般ブースと、その理念を体現した食材で五平餅を作った飲食ブースの2つのブースに出展し、どちらのブースも両日ともに大盛況でした。

(文責:村上了彦)

 

一般ブース

「大豆」「砂糖」という身近な食材を具体例として用い、私たち一般市民が日々手に取っているありふれた食材の生産、流通、消費の各過程にどのような問題点があるのか、それに対するオルタナティブ(代替案)な食材では各過程にどのようなメリットがあるのかを写真や図でわかりやすく展示しました。

「大豆」では近年大きな関心が寄せられているGM(遺伝子組み換え)大豆の危険性と、それに対するオルタナティブとしてトラストによる大豆のメリットを説明し、「砂糖」では大規模化・画一化された近代農業の危険性をフィリピン、ネグロス島で1984年に起こった砂糖価格暴落による大飢餓を例に、オルタナティブとしては同じく現在ネグロス島で行われているフェアトレードによる砂糖を例に説明しました。
(文責:大江広一朗)

 

飲食ブース

両日あわせて27人と、たくさんのボランティアの方々に手伝ってもらいながら、五平餅(麦茶セットで1本250円)と有機栽培麦茶(1杯50円)を販売しました。

この五平餅と有機栽培茶に、“食材を安心して食べてもらいたいだけでなく、国内・海外の農林業が持続的に行われるように支援していこう!”というメッセージを込めました。

五平餅は新庄ツアーでお世話になっている農家の方から送ってもらった、有機栽培米“さわのはな”を使いました。味噌も赤味噌は新庄の農家さんから送ってもらった有機大豆を使用した味噌を使い、砂糖はフィリピン・ネグロス島のフェアトレードの黒砂糖“マスコバド糖”を使いました。割り箸や紙皿、紙コップ等も間伐材やケナフが使われている物を選び、食材から食器まで人と環境に配慮したものにこだわりました。

当日は五平餅に味噌を塗る人、それをお客さんの前で焼いて販売する人、お店の前で浴衣を着て呼び込みをする人とみんなで一体となって五平餅を販売しました。そのかいもあって、両日とも午後の3時頃にはすべて売り切れ、1日目はおよそ220本、2日目はおよそ330本と2日間で約550本の五平餅を販売することができました。
(文責:柳田裕史)

 


(参考資料) 一般出展ブースで配布したパンフレットの鏡文より

さて、砂糖と大豆の流通経路から見える世界はいかがでしたか。私達自身今回調べる中、新たな驚きや「出会い」をたくさんしました。

1.価格で全てを価値判断する危険性

このプロジェクトのきっかけは、ごくごく素朴な疑問でした。“なぜ国境を越えて、遠くから運ばれたモノの方が安くて、 国内や近場で生産するモノの方が高いのか”調査を始め、私達はコストを削減ためのからくりを知ることになります。

からくり1.環境への負荷(コスト)を無視している
からくり2.「安価な」労働力の搾取
からくり3.一部の経済支配者(企業)による、経済(社会)操作

さらに、消費と廃棄をあおる構造と宣伝から、さらなる生産を生み出そうとする負のサイクルの構築。このようなシステムが支配的な社会にあって、価格で全てを価値判断する危険性を感じました。私達は、消費者である私達自らが情報を求め、しっかり監視し、必要ならば改善を求めるなど、周囲に知らせるアクションを起こすことの大切さを学びました。

2.アクションを起こすことは難しいことではない 

生産から消費の流れを追うことを決めた当初、何から初めてよいか全く分かりませんでした。まず、文献を探した。WEBページを探した。友人や知人に聞いてみた。何もしなければ、情報を得ることはなかった。こちらから情報を求めれば、どんな人や企業が相手であろうと直接説明を受ける権利がある、 そんなことすら知らなかった。そんな発見というよい「出会い」をたくさんしました。アクションを起こすことは難しいことではなく、素敵な「出会い」をすることだと知りました。 「出会い」のチャンスは、どこにでも、誰にでもあります。
          
A SEED JAPAN 食農チーム一同
     
(文責:前原照子)

 

 

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