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コーデックス委員会へのアクション(2000年)


2000年3月、コーデックス委員会のバイオテクノロジー応用食品特別部会の会議が議長国である日本の幕張(千葉県千葉市)で開かれました。 会場へは入れないのですが、会場の外でNGOが様々なイベントやアクションをやるというので、私たちも参加しました。
まず早朝、
私たちは蝶の格好をして(^o^)(BTコーンで蝶が死んだという実験からとりました)会場に入るコーデックスのメンバーにGMOfreeのおからクッキーとGMOが入っているかもしれないスナック菓子をセットにして配りました。あなたならどちらを食べるんですかという問いかけをこめています。反応は様々で受け取ってくれた人あり、無視する人あり、投げ捨てる人ありで面白かったです。
その後、
お昼くらいからNGO主催のパレードが開始し、蝶の格好をしたままパレードに参加しました。なぜか先頭に立ってしまったため、注目を浴びることになりました。マスコミの取材もあり、当日のNEWS23には僕たちの姿が映っていました。パレード全体では参加者は500から600くらいだったそうで、かなり盛り上がっていました。
●コーデックスって何?
  コーデックス委員会は、食品の国際規格を設定する機関で、一九六二年、FAO(国連食糧農業機構)とWHO(世界保健機構)によって設置された。その目的は、世界共通の基準の設定により、「自由貿易の推進」と「消費者の健康保護」をすることとしている。一九九九年四月現在、コーデックス加盟国は一六五カ国。日本は一九六六年から参加している。一九九四
年までにコーデックスで設定された基準やガイドラインは、チョコレートや即席麺など身近なものや、食品衛生や技術、農薬残留基準、食品添加物、家畜医薬品など、多岐にわたり設定されている。 NGO代表としてはCIおよびIACFO(食品国際消費者機構)が正式オブザーバー参加しており、日本からはIACFOのメンバーである日本子孫基金が参加している。  
( 文責・大森真由美)

●幕張を舞った30羽の蝶たち
2000年 3月14日、ホワイトデーの日に遺伝子組み換え(GM)食品の国際規格を決める国際会議コーデックス委員会*・バイオテクノロジー応用食品特別部会が千葉・幕張で開かれた。GM食品とは他の生物の遺伝子を植物に組み込むことによって、除草剤耐性(除草剤をかけても枯れない性質)や害虫耐性(害虫が食べると死んでしまう性質)など様々な特性をを持つようになったもの。その一方で安全性や環境への影響、多国籍企業による種子独占など多くの懸念もある。 この日、私たちはダイレクトアクションを行い、私たちの思いをぶつけました。どんなドラマが繰り広げられたのでしょうか?

◆どんなアクションをしよう?
僕たちがJNCからアクションをやらないかというお誘いを受けたのはコーデックスの会議の約一ヶ月前。過激なアクションは日本で支持を得られないだろうということで、かわいくて楽しいアクションを目指そうということになった。

ミーティングで話し合った末、決まったアクションは会場に入っていくデリゲーター(各国の代表団)に蝶の格好をした僕たちがお菓子を配るというもの。蝶は遺伝子組換えトウモロコシ(Btコーン)の花粉を食べて死んでしまった蝶たちをイメージしている。配るお菓子は二種類。一つはGMが入っていないもの。もうひとつは市販のおそらくGMが入っているスナック菓子。両方あったらあなたはどっちを食べるんですかという問いかけである。

◆三十羽の蝶が出現!
  三月十四日、アクション当日。会場の最寄駅(海浜幕張)に一群の私服警官が出現するなど会場周辺はかなりの過剰警備がひかれていた。朝の八時半に当日参加のASJのメンバーと合流する。参加者三十人弱で海浜幕張の駅前から会場近くの公園に移動して最終ミーティング。十人以上の集団になると警察から解散命令が出るかもということで三グループに分かれることになった。

デリゲーターへのメッセージは「信じてるよ」(実際は英語ですが)。いざ、蝶に変身してアクションに出発である。大量の警官に見守られながらアクション開始。警官に止められることもなく予想以上にデリゲーターの人達に接触できた。もちろん受け取り方は様々だった。名刺までくれたEUの代表団。無視を決め込むアメリカの代表団。応援してくれたオブザーバーのNGO。そして一度受け取ったお菓子をポーンと後ろに放り投げた人も。一瞬驚いたが、僕たちのメッセージが伝わったから投げ捨てたんだということで変な自信を深めた。

朝のアクションを一時間くらいで切り上げたあと、公園に移動して昼ころから集会とデモ。デモはずうずうしくも僕たちが先頭を陣取ることとなった。蝶の格好をしたままバナーを持って行進する。ASJにハンドマイクが渡されたので、「虫を無視するな(笑)!」などと僕たちのメッセージを訴えた。一部の警官にもこれはうけていた。次第にヒートアップした僕たちは会場周辺で警官に止められながらも何度かダイ・イン(みんなでいっせいに道路に倒れてしまうアクションのこと)を決行。三十羽の蝶がくるくる回りながら道にたおれた。

幕張に突如出現した三十羽の蝶。京都や山形からも参加してくれた蝶たちの思いはきっと、ぶ厚い壁を打ち破って会議場の中にいる人たちにも伝わったのではないだろうか。一人一人の力が集まれば大きな力になるということを僕はあらためて感じた。
   
( 文責・白岩 健)

●議論は始まったばかり
 今回の会議ではこの特別部会で今後どのようなことを検討対象としていくかについて合意された。二つの部会が設けられ、一つは分析手法をまとめるものでドイツが議長国となり、もう一つが一般原則についてこちらは日本が議長国となった。とかくコーデックスは「科学的」であることを重視しがちだが、一般原則に関する作業部会ではGM食品が市場に出回る前の評価や、意志決定の透明性などへの配慮を盛り込んでいる。またGM食品の安全性評価のガイドラインづくりについても安全性や栄養面の評価、実質的同等性、長期の健康への影
響が論議される。 特別部会は二〇〇三年までに最終報告をまとめる。

まだ議論は始まったばかりだ。吉倉議長が採択の後のあいさつとして、「消費者の遺伝子操作食品に対する懸念に答える必要がある」と述べた。私たちの思いは伝わり始めた。その思いを形にする、見せるダイレクトアクションはまだまだ続く。今度はどんなことしよっか!?」
( 文責・大森真由美)


 

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