田中:
「でも自分の生活変えたからって言って、それでどうなるの?俺達が地球占有度をちょっと減らしたぐらいじゃ、広い世界には無意味なんじゃないの?」
先生:
「先生はそうは思わないよ。一人一人が身近な生活を変えていくことが、世界に与える影響はとても大きいんだ。例えば、『食』問題について考えみよう。」
田中:
「は?『食』?今まで話してきたこととどんな関係があるの?」
先生:
「食べる事は僕達の生活に欠かせないよね?」
田中:
「当たり前じゃん。毎日 食べてる時が一番幸せだよ。焼肉、フルーツ、お菓子・・。1年中、色んなものが食べられて飽きないしね。」
先生:
「外食にはよくいくかい?」
田中:
「行く行く。ファミレスとか食い放題とかさ。」
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先生:
「コンビ二やファーストフード店にも行くかい?」
田中:
「そりゃ。いくでしょ。近くて便利だし。腹減った時、ちょうどいいタイミングであるし。」
先生:
「そうか。じゃあ君は、世界の飢餓・貧困の加害者である可能性があるね。」
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田中:
「は?!別に俺、その人達を知ってる訳でもないし、飢餓や貧困を生みたくないよ。そんな俺が、何で加害者なのよ?」
先生:
「いいかい。田中くん。私も最近 ようやく気がついた事だけど、世界はつながっているんだ。遠い世界の国に住む人と日本に住む私達 確かに一回も会って話したことがない。でも私達の日常のささいな行動、選択の一つ一つが、遠い世界に住む人達に大きな影響を与えているんだ。私達は、そういう時代に生きているんだ。」
田中:
「話が大きくなりすぎてよく分からないよ。もっと具体的に教えてよ。」
先生:
「OK。今から、「私達の日々の食事と世界の飢餓・貧困のつながり」についてできるだけわかりやすく説明していこう。最後までついてくる気があるかい?」
田中:
「ああ。毎日の食事が、世界の飢餓・貧困につながっているとか言われて、それをあいまいなままにしてたら日々の食事が楽しくないじゃん。本当にそうなのか自分の目で確かめたいんだ。」
先生:
「話を聞いてから、自分の頭でもう一回、考え直してみるといい。そして日々の生活で確かめてみるんだ。それでまた疑問を感じたら、また聞きにきなさい。もし分からない事があれば、先生も一緒に調べるから。さあ、はじめるよ!」
田中:
「はい!」
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