●基本データ |
会社サイト:
http://www.mitsubishi.co.jp/
環境対策に関するページ:
http://www.mitsubishi.co.jp/environment/envir_rep/index_j.html
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●どんな会社?
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業界第1位
(2002年時点)。ローソンに資本参加している。
1970年代以降、日本企業 による公害輸出の代名詞となり批判に晒されてきた企業である。現在は環境ビジネスに積極的に取り組んでおり、同社が発行する「サステイナビリティ・レポート」は環境面
のみならず社会面に関する取り組みについても情報公開を果
たし評価されている。
しかしその一方で、現在も報告書には書かれない、破壊的なプロジェクトへの関与も指摘されており、各地で批判の声があがっている。
出典:
『就職四季報WEB』http://job.toyokeizai.co.jp/
ビジネスリサーチ・ジャパン『図解 業界地図が一目でわかる本』2002年
大薗友和『企業系列と業界地図』日本実業出版社,2001年
東洋経済新報社『会社四季報CD-ROM』2002年2集
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●エコナビCheck!〜環境報告書を読んでみて〜 |
世界銀行の炭素基金への出資
同社は炭素基金を「環境ビジネス」に分類しているが、このファンドの出資するプロジェクトには、ダム事業や伐採を含む植林事業が含まれていると批判されている。 |
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●エコナビ裏Check!〜実はこんなプロジェクトも?〜 |
タスマニアの天然林伐採問題
同社が出資しているこのプロジェクトは、天然林伐採・植林による生態系破壊が問題視されている。 |
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サハリンII石油・天然ガス開発プロジェクト
同社が出資しているこのプロジェクトは、油流出問題と対策の不備、プロジェクトに関する協定の違法性などが問題視されている。 |
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ロス・ペランブレス銅山開発
同社が出資しているこのプロジェクトは、水質汚染の可能性、それを通
した地元住民の生活への悪影響などが問題になっている。 |
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食糧増産援助(2KR)問題
このプロジェクトは、過剰に供与された農薬による土壌汚染やプロジェクトにまつわる汚職などの問題が批判されている。 |
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●調査員のコメント |
同社発行の「サステイナビリティ・レポート」は競合他社と比較するとわかりやすく、よく出来ているという印象を受けた。レポートに「児童労働」「人権」の項目があるところも、他社より進んでいると思う。
しかし、いくら良い報告書を出しても、実際には上記のような、環境破壊や人権侵害を引き起こす事業への投資も指摘されている。そして、そうした問題点はレポートには掲載されていない。結局、企業の情報開示は宣伝に役立つ範囲に限るということなのだろうか。
(2003年6月28日 もん)
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