エネルギーダイエット space A SEED JAPAN

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ロクイチ プログラム 投票結果 
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◆パネラー・コメント◆


●気候ネット:平田仁子氏●
温暖化は「マイルドな気温上昇」ではなく「気候そのものの劇的な変化」をもたらしてしまいます。温暖化を防止するために限りなく省エネルギー型の社会を実現していきたいです。

●足温ネット:山崎求博氏●
私たち市民が「選べる」社会が必要だと思っています。制度を変えるといっても、大きなものだけでなく、地域でも知恵と工夫次第で色々なことができるはずです。

●グリーンピース・ジャパン:鈴木かずえ氏●
原発は初めの段階から放射能汚染があります。悪いことしてないのに迷惑をこうむる人がいない社会を目指したいです。代替がなくても悪いものは悪いということも必要でしょう。

●原子力資料情報室:勝田忠広氏●
自然エネルギーの社会を目指したいです。使用を減らすことで「無駄遣いの鎖」を切ることができるのではないでしょうか。

パネラー4氏 photo
左から、平田氏・鈴木氏・山崎氏・勝田氏



●田中優氏:理想を実現するためには・・・●
知識のインプットとアウトプットは同じ量であるべきです。せっかく入れた知識ならきちんと外に出していくことが大切です。また運動の方向性は「タテヨコナナメ」だと思います。タテは政治や一定の方向性を持ちうる人へのアプローチ、ヨコというのは隣や側にいる人へのアプローチ、ナナメというのは「別のやり方」があるということを見せていくこと、例えば自然エネルギーで暮らしてみるということもひとつの方法。三つの方向性をもったアウトプットをしていくことが必要です。

田中氏 photo


◆参加者・スタッフ感想◆

エネルギーダイエットに参加して

このシンポジウムでは、温暖化、原発、自然エネルギーなどの多角的アプローチからエネルギー問題を見ていたと思います。それに、ワークショップなどがプログラムに盛り込まれていてボリュームたっぷりでした。2回やった投票のシステムが特に面白かったです!みんなの前で投票用紙の色を選択することで、自分の考えが他の人にも分かってしまう仕組みでした。だから、「誰もが原発も温暖化もない未来になる!」を選ぶと思っていたけど実際は違いました。投票の結果が変わったことで人々の意識の変化を実感できました。きっとこれは、受け身で話を聞いているだけではなくて、参加することで、自分が知らなかったことに気付いた結果なんだと思います。楽しかったです☆(末永詠美)



エネルギーダイエットによせて

私が小学生だったとき、同じ県内の上関は原発建設の是非で揺れていた。ニュースを通して伝わった異様な雰囲気を覚えている。それ以来、原発の問題については「近くに原発があるのは嫌だが、電気をつくるためにはどこかに必要ではないか」という漠然とした思いで今日まで通してきた。その中には、もしも自分の家の近くに原発ができるとことになったら反対したいが、電気は享受しても原発を引き受けるのは嫌だというのは身勝手ではないか、ここで反対するということは他の地域への原発の押し付けになるのではないか、という苦悩も含まれていたように思う。今日、原発がなくても、代替エネルギーで必要な電力はまかなえそうだということを知り、晴れて原発反対を表明できてうれしい。(原)



企画作りに関わって

「温暖化を防止するためには、脱原発を実現するためには、実際どうすればいいのでしょうか」「温暖化防止と脱原発は矛盾してしまうのでしょうか」。素朴だけどそう簡単に答が出なそうな問題について専門家も交えて考えられたことは良かったと思います。半日の企画を通して、温暖化を防ぎ、脱原発を成し遂げるための方策が共有できたこと、ほぼ全員の参加者と質疑応答が出来たこと、参加してくれた人が思ったことを紙にして残すことが出来たことなど、終わってみると成果の多さに自分自身感動してしまいました。ただ本を読んだり、講演を聴くだけでなく、少しでも自分で考え、選べたということ、それが実際の行動のきっかけになることを願いたいと思います。参加してくれた皆さん、ありがとうございました。(高木佑輔)


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