7月7日、8日に福岡で開催された第4回全国NPOバンクフォーラムに参加し、8日の分科会で出展しました。
今回の分科会では、NPOバンクを主流化するために出資者という立場から何ができるかを来場者のみなさんと考えました。
以下に分科会の内容を簡単ではありますが、ご報告します。
まず6月にブラジルのリオデジャネイロで行われた持続可能な開発会議(リオ+20)に参加したA SEED JAPAN理事の鈴木から、
会議の報告を行いました。
リオ+20では資本主義的な利潤を重視した持続可能性と経済を考えるのではなく、
これからの未来を考えて生命自体を大切にするための持続可能性と経済のあり方を提唱してきたことを鈴木が報告しました。
その上で経済の流れをつくる出資者として私たちは何ができるかを投げかけました。
次にNPOバンクに関わる4つのステイクホルダーから話題提供をしていただきました。
NPOバンクとして東京コミュニティーパワーバンクの坪井さん、融資を受ける事業者として阿蘇たいちゃん農場の田中さん、
支援者として自然環境復元協会の河口さんにご登壇いただき、 出資者の立場としてA SEED
JAPANボランティアスタッフの西島が話題提供しました。
分科会の様子
それぞれの立場の方のお話を伺うことで、出資者がどのような思いで資金をだし、
そのお金がNPOバンクから実際に融資先とどうつながっているのかという流れが見られたように思います。
その後質疑応答の時間に入り、「NPOバンクのどのような点を魅力に感じて出資するのか」
「どうすればNPOバンクへの出資が増えるのか」などをNPOバンクの方やその関係者の方と来場者が活発に話す場となりました。
会議の盛り上がりを受けて、このようにNPOバンクと市民の方が直接対話する機会が増え、
より多くの方にNPOバンクの考え方が広まっていくことを期待したいと感じた2日間でした。