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2.東京CPB
〜市民が作る 地域で回す〜



 NPOバンク訪問第2弾として、新宿歌舞伎町に事務所をもつ東京CPBに行き、理事長の坪井さんにお話を伺いました。

 東京CPBの理念は、「社会のさまざまな問題(高齢化・障害・貧困・温暖化など)を解決しているのは地域で活動する市民たちであり、そのような市民事業を支援して地域の元気を引き出す金融機関を目指す。」で、東京を一つの地域ととらえ地域内の資金循環を図っています。




 現在東京CPBは、個人1口5万円、団体3口15万円から出資を募っており、出資金の10倍まで融資できるという仕組みになっています。事業の立ち上げなどで融資を受けたいが出資金を準備できない場合は、「ともだち融資団」という東京CPB独自の制度を利用することができます。その団体を応援する個人が東京CPBに出資し、団体と個人が一つのグループ=「ともだち融資団」となって必要なお金を借りる制度です。ともだち融資団は、個人の人が、信頼関係を基盤に、リスクを背負って団体のために出資するしくみなので、団体は返済するために頑張ります。そのような理由から金利を通常の2.5%から2.0%に下げています。

 東京CPBでは、融資を審査する市民審査委員が9名いて融資の審議は慎重に行っています。一般の金融機関以上にNPOバンクは融資先との意思疎通が重要であり、社会問題を解決する非営利の事業でなかったり、返済の見込みがなかったりする事業には審査以前に融資の断りをしています。書類、現地訪問、面談審査を経てお互いの目的を理解し合って融資する場合がほとんどです。




 最後に坪井さんはNPOバンクの活動に若者が積極的にかかわっていくことを期待していました。NPOバンク事業にかかわっていくことは、現在のお金の流れや仕組みを把握することであり、日本のこれからを考えていくことにもつながります。エコ貯金プロジェクトも青年団体としてNPOバンクを多くの若者に普及させていく意義を感じました。


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