NPOバンク訪問第一弾として、未来バンクボランティアスタッフの
木村さんにお話を伺いました。
未来バンクは1994年4月に設立された日本で最初のNPOバンクです。
理事長の田中さんが立ち上げた環境と金融に関する勉強会がきっかけとなり、
お金の流れを白紙委任しない、新たな金融の流れを作ろうとしてできたのが未来バンクです。
設立当初は出資者を募ったり貸出先を見つけるのに苦労をしましたが、
ボランティアスタッフの方々の口コミで広めていきました。
融資先も当初からのリピーターや口コミで広がってきたところが多いです。
木村さんは一般の銀行とNPOバンクの違いを次のように語りました。
銀行は土地などの実物資産をベースに信用を評価しますが、
NPOバンクは融資先の活動を支えるネットワークをベースに信用を評価します。
未来バンクは専従のスタッフはおいておらず、
審査などの活動はボランティアスタッフの方々が少人数でやっています。
融資先の事業も設立当時からの深い関係があり、長年にわたってお金の取引を行っています。
未来バンクは日本で最初の非営利バンクとして、金融業界に衝撃を与え、
他の多くのNPOバンクが作られるきっかけとなりました。
未来バンクは未来バンクの規模を拡大することよりも、
NPOバンクのネットワークを各地に広めることを重視しています。
また、来年は20周年に当たるため、新たな事業に取り組んでいこうとしています。
最後に木村さんは若い世代の人達がこのような活動に関与していく必要性を訴えていました。
出資するのが難しい学生にとってもNPOバンクの活動に実際にかかわっていくことで
社会性のある資金循環について気づくことが多々あるでしょう。
【外部リンク : 未来バンクのwebサイト】