◆プレスリリース 2002年12月6日

第3回世界水フォーラム(京都)まであと100日
A SEED JAPANが奪われし水キャンペーンをスタート

A SEED JAPAN は、環境問題や南北問題に内在する構造的な問題に注目し、1992年の地球サミットから活動してきた。今回のキャンペーンでフォーカスするのは「水の民営化」。第3回世界水フォーラムに向けて、水の民営化政策を押しつける国際金融機関(IMFや世界銀行、アジア開発銀行など)の政策の転換を目標に活動を展開してゆく。

私たちの税金や預金が使われているこれらの国際金融機関は、途上国にお金を貸し出すときの条件のひとつとして「水の民営化」を途上国に要求している。この要求によって、先進国の企業が途上国における水道事業に進出し始めているが、貧困層が多く住む地域の水道が止められたり、地域独占によって水道料金が高騰する問題が起こっている。

例えばボリビアではIMFの後押しによってボリビア政府によって実施された水の民営化の後、料金は一時期200%から300%まで高騰した。これは国民の79%を占める貧困層に大きく打撃を与え、この民営化に反対する市民500人が20日間以上に渡って大規模なデモを起こした。@)

また、アジア開発銀行は、タイにおいて農業用灌漑事業のコストを全て国民に支払わせるようにするために、水の料金化を後押したが、この料金化によって、小規模農民は最も大きな影響を受け、彼らは深刻な借金を抱えるようになってしまった。A)

第二回世界水フォーラムで合意された世界水ビジョンB)では、水の民営化を促進することが前提となっている。私たちは第3回世界水フォーラムにおいて、多国籍企業による水の支配が拡大される可能性を危惧し、会議場周辺でのダイレクトアクションや申し入れ、シンポジウム開催などを予定している。また12月27日には水フォーラムに向けて活動するNGOの戦略会議を行う予定だ。


出典;
@)PARC http://www.parc-jp.org/campaign/index.html
A)AMNET http://www1m.mesh.ne.jp/~apec-ngo/water/water-index.htm
B)World Water Council http://www.worldwatercouncil.org/

※上記のキャンペーンに対するご質問、取材等お待ちしています。

A SEED JAPAN(担当:鈴木・三本)

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