リオマイナステンキャンペーンとは何か?
世界が注目する国際会議
球環境問題を解決する道筋を描けるのか?
2002年の8月26日〜9月4日、南アフリカのヨハネスブルクで持続可能な開発のための世界サミット(通称リオプラステン)が開かれる。これは10年に一度、地球環境問題を解決
するために各国首脳やNGOが集まり、その後10年の環境対策につい て話し合う環境と開発のサミットなのだ。国際青年環境NGO「A
SEED JAPAN」は、この大き な会議に向け、キャンペーンを行っている。それが「リオ-10(リオ・マイナス・テン)キャンペーン」だ。
なぜ“マイナス”なのか?
この10年間で地球環境問題の対策はどのくらい進んだのだろうか? 1992年に行われた地球サミットでアジェンダ21という環境問題を解決するための行動計画が決められた。しかしこの10年で先進国と途上国の経済格差はさらに拡がり、地球温暖化防止のための京都議定書も、アメリカが離脱したままだ。人類の未来を決める重要な会議の歩み
が遅くなっている。もっと「プラス」の方向へ解決していって欲しいという願いを込めてキャンペーンの名前を「マイナス」と名付けた。
グローバル化の前に地域の現実を
もっとフェアな経済ルールを!
この10年間で先進国と途上国の経済格差は大きく広がってしまっ た。これは多国籍企業の力が強まり、人、モノ、カネが国境を越え
てたくさん移動するようになったからだ。しかしこの結果、かつて 地域共有の物であった水や森林など地域の自然資源が私有化され、 その地域固有の文化が衰退していったのだ。地域の自然資源や文化
を破壊するような行動にはルールが必要だ。人件費を徹底的に切り つめて、環境を徹底的に破壊すればいくらでも安い物はできるのだ から。
私たちはフェアな経済の必要性を企業や市民と共に 再認識する場を創っていきたいと思っている。東京に限らず日本各地、世界各地で学生や若者といっしょにこの問題を学び、語り、行動し、2002年に向けて大きな動きにしていこう。
お金の流れを変えなければ解決しない
環境条約や計画はたくさんある。しかし資金がないので動いていない。これが国際的な環境政策を取り巻く現状であろう。私たちはお金の流れ、つまり経済と環境の問題に注目している。市民が日々の生活で「買い物、働き方、貯蓄の仕方」をこだわりを持って選んでいくことによってお金の流れを変えることができるのではないかと考えている。
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