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  特集・テーマ   ★★★★★       お正月に日本文化を考える  
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  今、街は正月の活気で一色だ。    
                     
        エコでアートな日本文化を楽しもう。    
                     
      あけましておめでとうございます!    
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正月は日本の大衆文化でも一大イベントだ。しめ縄と門松を飾って、着物に身を包み、おせちや雑煮、甘酒を嗜めば、気分は一気に正月気分に変わり、わくわくする緊張感でいっぱいになる。
一月一日January1st.は世界共通なのに、日本は取り分けこの日にエネルギーを注ぎ込む。この時期日本は異様なまでの活気で溢れている。
活気に溢れた街はお祭りや初もうで帰りの人でありとあらゆるところに、日本文化が見えかくれする。
日本にしかない感覚、正月の楽しみ方は日本文化特有だと思う。今日グローバリゼーションが錯誤するなか、それでも日本文化という特徴が私達の生活に溶け込んでることを再認識する。
さてここでちょっと文化そのものについて、考えたい。 

『文化』と聞くと、一瞬イメージしやすいが、様々な要素がからみ合ったなんとも複合的な概念だということに気付く。しかし、ホースコビッチ学者が「文化とは自然様式が人間の形になったものだ。The man-made part of the environment.」と述べるように、文化と自然はとても密接に関わっているのだ。地球上の多様な気候、地形によって、世界中には多様な衣装、音楽、踊り、食などの文化が存在する。そしてその中でも日本文化は自然観がとても強く、また昔の人々の知恵が織り込まれたオリジナリティ高いアートでもある。

自然観とアート。それは日本文化の大きな特色だと思う。
自然観とアートといったが、その一つとして和太鼓がある。
太鼓、ドラムは様々な国で独自の形態で存在している。
そして日本の太鼓は豊作や雨乞いの祭りや、呪術の時につかわれていたといわれいた。稲作を中心とする地域では天気は最重要であり、太鼓は雷-カミナリ-神鳴りの音として、雨乞いの呪術として使われていた。また、大きさが大きい程願いが天に届くとされ、地域によっては隣村と張り合い、とても大きくなってしまった巨大太鼓なんてできてしまった。
太鼓のリズムの中にはそれぞれの願いや神への敬拝や畏怖の思いが込められ、昔の人々の自然を相手に生み出されたリズムは私達の心も動かす神秘性が宿る。またある太鼓の曲の中には浜辺で鬼が取り合う物語などがあったりと、なんとも昔の人というのは可愛らしい想像力をもつのだろう。

また、たった一枚の布から何通りもの包み方をもつふろしきは、実用的なアートなだけではなく、エコなアートでもあるのだ。
単に『使えるから』『包むため』だけではなく、何通りもの魅せ方を意識しているふろしきは『遊び心』もたっぶりだ。合理的と理想的なバランスが絶妙にからみ合っているのそのふろしきは、まさに使えるアートだと思う。
そして、ふろしきは使えて遊べるアートなだけではなく、しっかりエコでもあるのだ。バックとして使いたい時に、しっかりその機能を発揮する。買い物に行くにしても、ホームパーティにワインをもっていくにしても、どこにでももっていけちゃうのだ。自分のとっておきの1枚布から、すてきなエコでアートな空間を作ってしまう。そんなお洒落も新鮮なのでは。
実は日本文化にはそういうエコな配慮が根強く残っているのでは、と思う。
おばあちゃんが昔からよく『もったいないもったいない』というが、そんな言葉から、ついに『もったいないオバケ』なんてキャラクターができあがっちゃったり。ただ単に実用性だけではなく、遊び心あるユニークな文化なんだと思う。日本文化って。
四季折々の食材を豊富に使って魅せ方を限りなく追求する日本食。日本人はいつもどこかに『美』を意識し、そしてそれは自然の恵を意識したりして、自然と距離が近かったりする。
 
日本文化は、他の国にはないオリジナリティがある。和太鼓に宿る神秘性であったり、ふろしきから作られる幾通りものアートがある。そして太鼓の曲の中に鬼が出てきたり、もったいないオバケが出てきちゃったり、そのオリジナリティはファンキーで、奇抜でもあるのだ。

現代の私達は良くも悪くもグローバリゼーションのなかで毎日生活している。他の国の牛肉を食べ、イタリアのオリーブオイルをつかって北欧製のキッチンで料理をしたり。週末は中国製のテレビでハリウッド映画のDVD楽しんだり。
グローバリゼーションを通して、多様な文化をもつ人々と触れあったり、彼等の文化に感動することが増えている。しかしそのグローバリゼーションの中で、常に私達のルーツ、日本文化のオリジナリティさを確認することはとても大切だと思う。長い歴史を通して培われた自然観や繊細な『美』意識がある。グローバリぜーションの波にのりながら、ファンキーでアートでエコな日本文化をもっと楽しむことができたら、っと思う。
そして、多様な地形や天候の影響で形成された多様な文化を、その国の人々がそのオリジナリティに気付き、大切にしていけば、「自然」と「オリジナリティあるアート」の共生が見事に成り立つのではないかと思う。
Think Globally, Act Locally.
灯台下暗しになならず、自分のアイデンティティを大切にしながら現代の世界の暮らしを楽しみたいと思う。

PAKO


     styling&photo:KUMI




   




 

おせち(御節)

お節と言えば、重箱に入ったデパートモノ?おばあちゃんの手作り?それともコンビニの配達セット?そもそも人生の節目である正月に、健康や長寿、厄除けや幸福祈願を願うもの。
言葉の由来は「節目の饗応(もてなし)」で、お節。古くは平安時代の朝廷行事として、正月七日の人日、三月三日の上巳、五月五日の端午、七月七日の七夕、九月九日の重陽の五節句などの式日を「お節句」とよび、その料理のうち、いつしか正月料理だけを「おせち」と呼ぶようになったとか。
「おせち料理」が食べられるようになったのは江戸時代後半らしいけど、「つくりおき(正月は怠けたい心の現われ)」と「豪華さ(新年を華やかに)」という演出も、手間をかけて楽をする日本人らしさでは。と言うわけで、お節や正月料理について書かれているお勧めの和食マンガを紹介。


●「味いちもんめ」(作・あべ善太/画・倉田よしみ/ビッグコミック・スペリオール)
 京料理が食べたくなる本格割烹料理。

 http://www.i-kosodate.net/rear/series/story/200104.html 

●「美味しんぼ」(作・雁屋哲/画・花咲アキラ/ビッグコミック・スピリッツ)
 日本の食文化を守り、進化させる「究極のメニュー」。

 http://www.oishimbo-nippon.org/ 

●「築地魚河岸三代目」(作・鍋島雅治/画・はしもとみつお/ビッグコミック)
 日本一のサカナ料理漫画。エコカル度満点!

 http://www.tsukiji.or.jp/new/sandaime.html 

●「江戸前の旬」(作・九十九森/画・さとう輝/漫画ゴラク)
 数ある寿司漫画の中でもイブシ銀のヒューマンドラマ。

 http://homepage3.nifty.com/kagayakikoubou/ 

RYO


お雑煮



日本の正月の風物詩、お雑煮。お雑煮って、地域のバリエーションがとっても多彩。中に入れる餅も、関東や東北では角餅、関西や九州では丸餅中心。丸餅は京都の文化の影響を受けたもので、角餅は江戸の文化の影響。その他に味噌仕立てとすまし仕立ての違いもある。雑煮の具を見ても、鮭を入れる東日本、ぶりを入れる西日本。黒砂糖をいれる福井県、牡蠣をいれる広島など、ほんとに多彩なのだ。お雑煮の歴史は古く、14世紀にさかのぼる。餅がそもそも大晦日の神様へのお供えとして利用されていて、それを下ろして食べることで新年の活力をつけようということで始まった習慣。この頃は地域での食物の交流があんまりなかったから、その土地ごとの特有の食物が使われ、多彩なバリエーションができたわけだ。
お雑煮って歴史が古く、日本の伝統文化や地域の特色がつまったもの。自分の家のお雑煮は、きっとお母さんなり、作る人の郷土色がでてるはず。おいしいお雑煮を、その歴史を感じながら食べる。それだけで一段とお正月が趣き深く感じられるはず。パワーをつけるためにも、お雑煮を食べよう!

●【お雑煮をめぐる物語】
http://www.konishi.co.jp/html/fujiyama/zouni/index.html

●【日本全国お雑煮10選】
http://www.so-net.ne.jp/now/x-mas/gourmet/zouni.html#top

●【全国お雑煮レシピ】
http://www5.ocn.ne.jp/~sfurrow/gensan/zouni03/zenkoku.html

《写真》http://www.rurubu.com/entame/04winter/ozoni/img_2/index2_kyoto_ph.jpg

OSU

 


  styling&photo:KUMI
日本文化エコカルリンク

●手に職   http://www.tenisyoku.net/

● 和の輪   http://www.wanowa.org/

● 和の学校   http://www.wanogakkou.com/

● 日本子守唄協会   http://komoriuta.cool.ne.jp/

● オーライ!ニッポン   http://www.kyosei-tairyu.jp/

● 日本文化いろは辞典   http://iroha-japan.net/
       

 

     

 

 
東儀 秀樹

日本の伝統的な文化を継承し、それを新たな形に昇華した数少ないアーティスト。
それが東儀秀樹だ。宮内庁で働いた経験のあるという変わった経歴を持っている。
雅楽をご存知だろうか、笙(しょう)や篳篥(ひちりき)といった管楽器をならしてその共鳴させた音をつくりだす。はじめて雅楽を聴いた時、それは宇宙空間を感じさせるようなサイケデリックミュージックだと思った。私の聴いた音楽こそ東儀秀樹のアルバム「雅楽 天・地・空〜千年の悠雅」で。私が昔、雅楽を聴いた時の古臭いというイメージは吹き飛び、新鮮な印象を受けた。しかし他のアルバムを聴くと彼の目指す音楽は、雅楽だけでなくもっとワールドワイドな視点に向けられていることが分かる。TVインタビューでの彼は、まるで少年のように好奇心旺盛で趣味は民族楽器集めや、時計や車など広範囲に渡る。東儀という存在は、今の人々に足りないパワーを感じる。彼の従来の形にこだわらないスタイルは、今の日本人に必要とされているのではないか。いい物は取り込み、まわりに流されない。過去の日本文化を大切にするが、執着しない。彼の音楽に世界的な広がりを感じるのは、そんな柔軟さからくるのかもしれない。


● 【東儀秀樹 公式ホームページ】 http://www.toshiba-emi.co.jp/togi/

● 【雅楽ホームページ】  http://www.gagaku.net/

YU-TO





 
     






初詣ってなぜやるの?と改めて聞かれると「毎年恒例のしきたりのようなものだから」などと漠然とした答えしか返せない人が多いだろう。ちなみに筆者は「今年1年を無事に過ごし、次の年を迎えられたことを神様に感謝するために」なんて思ってたが、あながち間違いでもないらしい。
 神社と神道ホームページによると、「初詣の由来と考えられるのは『年籠り』というもの。大晦日の夕方から氏神さまのおやしろに籠ったり、神社の前で夜を明かす」とのこと。また、All Aboutには「本来初詣では『恵方参り』と言われ、その年の縁起のいい方角の神社にお参りしていた。恵方とは、陰陽道でその年の干支に基づいた最も縁起が良い方向のことをいう。つまり、その年の恵方の方角にある神社にお参りすると年神から福が与えられると考えられていた。」と記載されている。その他の詳細はリンク先を貼り付けておくのでそちらをご参考に。
 アミューズメントパークやライブイベントに行って迎える新年も良いけど、くたびれて初詣を怠ってないかな、若者よ?不幸な一年を過ごさぬようくれぐれも注意!下のアニメーションを参考にして、正しい参拝・手水の仕方についても学んでおこう。


● 【神社と神道ホームページ】 http://www.jinja.or.jp/shogatsu/

ECO



 

 

和装

“型が決まった服に体を入れるのが洋服。それに対して、自分の体の形に自分で着付けて、デザインを自分で決めるのが和装だ”って考えステキだと思いません?そして和装には人を淑やかに美しく、内面から輝かせる力があるらしい。

代々、母親から教えられてきた着付けは、単に着物を着ることだけではなく、着付けを通して、裁縫や行儀作法や情愛をも教えられてきたと言われている。

着物は、日本の風土が生み出した民族衣装であり、蒸し暑い夏には、通気がよく、寒い冬には重ね着ができる。また季節に合わせた色や模様を楽しむことができるのだ。何度でも仕立て直すことができ、親から子へ孫へと3代も伝えることが可能で、人々の間でのリサイクルも盛んに行える、まさに「エコ」な服なのだ!

このような機能や美的な要素だけではなく着物の真価は、日本の伝統文化のすべてが着物に込められていることであろう。しかし、生活様式の変化によって、着物文化は私たちの生活から離れていってしまった。そんな着物を改めて考えると共に、このお正月に「和装」トライしてみませんか?


●【忠右衛門】 http://www.rakuten.co.jp/tyuemon/

●【キモノ新空間】 http://www.arata.jp/link/media.html

●【うれし屋】 http://www.ureshiya.com/ 
 
 

●【 下町おもしろ工芸館】
 http://matae.com/main/index.html

●【男のきもの大全】 http://www.kimono-taizen.com/books.htm











画像:http://www.president.co.jp/book/7022-5.html

 


『KIMONO姫』

ここ最近若い女性の間で流行中の着物だが、単に流行で終わらせてしまうのはもったいない。アンティーク着物は色柄デザインが斬新で美しく、しかも手ごろな値段で手に入るということから、新たな普段着としても見直され始めている。この『KIMONO姫』は、そんな時代の気分から誕生した、気軽に始められるアンティーク着物の入門書である。「四季のコーディネート」、「アンティーク着物に合わせたい小物」、「着物の購入法」、「簡単な着付けのし方」、「お手入れ法」、「気軽に入れるお店」や「古物市情報」の紹介など、着物と上手に付き合うためのコツが満載で、着物のことはまったくわからないという人でも、これ一冊で気軽に始められる。斬新で遊び心満載なコーディネイトは、普段着を軽く超え、過剰さが否めないが、写真だけでも充分に楽める雑誌となっている。表紙を飾る女性は、高橋マリ子→市川実日子→緒川たまき→野宮真貴→常盤貴子ときて、次は誰の着物姿になるのか?楽しみだ。着物が若者の間で定番となるのもそう遠い話ではないのかもしれない。

【着物雑誌関連サイト】

●『KIMONO姫』 サイトなし

●『七緒』 http://www.president.co.jp/book/7022-5.html
●『きものサロン』 http://www.kateigaho.com/kimono/

以上TOMO

 

     styling&photo:KUMI


 

 







                                       ーエコカル一同ー

 


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