日本の正月の風物詩、お雑煮。お雑煮って、地域のバリエーションがとっても多彩。中に入れる餅も、関東や東北では角餅、関西や九州では丸餅中心。丸餅は京都の文化の影響を受けたもので、角餅は江戸の文化の影響。その他に味噌仕立てとすまし仕立ての違いもある。雑煮の具を見ても、鮭を入れる東日本、ぶりを入れる西日本。黒砂糖をいれる福井県、牡蠣をいれる広島など、ほんとに多彩なのだ。お雑煮の歴史は古く、14世紀にさかのぼる。餅がそもそも大晦日の神様へのお供えとして利用されていて、それを下ろして食べることで新年の活力をつけようということで始まった習慣。この頃は地域での食物の交流があんまりなかったから、その土地ごとの特有の食物が使われ、多彩なバリエーションができたわけだ。
お雑煮って歴史が古く、日本の伝統文化や地域の特色がつまったもの。自分の家のお雑煮は、きっとお母さんなり、作る人の郷土色がでてるはず。おいしいお雑煮を、その歴史を感じながら食べる。それだけで一段とお正月が趣き深く感じられるはず。パワーをつけるためにも、お雑煮を食べよう!
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