エコ貯金プロジェクトでは、環境や社会に配慮した金融機関を選ぶ＝エコ貯金を広める活動をしてきました。しかし、実際に銀行を調べ、選ぶのはなかなか難しいものです。そこで、みんなで銀行を調べ、学び、選ぶきっかけをつくる「エコ貯金ワークショップ（ＷＳ）」を始めました。
今回は品川区環境情報活動センターにて参加者15名と共にエコ貯金ＷＳを行いました！！


エコ貯金WSでは、前半にお金の流れの現状、問題を知ってもらうために講義を行い、後半では銀行を調べ発表し仮に銀行を選んでもらう形式です。講義では、「そもそも金融とは？」という基本から始まり、銀行と社会・環境のつながり、銀行を選ぶ大切さを知ってもらいました。初めてこれらを知る人も多く、その重要性に共感してくれる参加者も多かったようです。


講演終了後、休憩を挟みいよいよ銀行を調べてもらいます。今回、新しい試みとして、おもちゃの札束を使って、金融機関の選択をしてもらいます。具体的には現在の預け先に実際に札束をおいてもらい、またワークの後にそれを移動させてもらうことによってエコ貯金することでお金がどう動くのかを見てわかるようにしました。


調べる作業では、環境報告書や*ＣＳＲレポートなど誰でも店頭などで入手できる資料を用いて行います。参加者にはエコ貯金プロジェクトが紹介する**５つの基準にそって各銀行の優れた点を紙に書き出してもらいます。なれない作業で戸惑うかと思いましたが、講演での例を用いた説明やエコ貯スタッフのサポートもあってかスムーズに和やかな雰囲気で進めることができました。グループで相談しながら調べることで多くの点に気づき、楽しく様々な取り組みを知ることができたようです。


銀行調べが終わると今度はその銀行のいいところを発表してもらいます。発表を聞くことで、ほかの銀行の取り組み、特色を知ることができ、よりよい選択をすることができます。例えば、環境銀行として環境によい取り組みをする銀行や地域の活性化のためにNPOを支援する銀行など様々です。


では今までを踏まえていよいよエコ貯金をしてもらいます！
実際にお金を移動するのでわかりやすく参加者にもスタッフにもとても好評でした。時間がたつにつれ最初の預け先がエコ貯されていく様はとても興味深かったです。具体的には、最初はメガバンクが多かったのですが、メガの一部が信金、労金次いでNPOバンクの方に変わっていきました。これは銀行を選ぶとき社会性という視点とそれを活かす選択肢が増えたからだと思います。


今回のWSは参加者もスタッフも楽しかったという感想がとても目に付きました。今後もエコ貯金WSはより楽しく充実した内容を目指し、多くの方にエコ貯金の考えを共感してもらえるようにがんばっていきたいと思います。


*　 CSR: Corporate Social Responsibilityの略 　企業の社会的責任
**
　　　1. その銀行の考え方、方針に賛同できますか?
　　　2. 環境のことをした融資をしていますか？
　　　3. 地域経済の活性化に役立っていますか？
　　　4. ＮＰＯなど社会的事業に融資していますか？
　　　5. 情報を十分公開していますか？