先日、3年間連れそった携帯電話が壊れ、やむなく新宿で一番大きな量販店へ駆け込んで機種変更を行うことになりました。
なんとかいいケータイをみつけるぞ!と意気込んで、商品がずらりと並んだコーナーへ。料金プランとにらめっこをしながら、どれが本当に安いのか…うーん…と値踏みしつつ、お店のお姉さんに携帯電話の商品自体の魅力も解説してもらいました。
私がケータイ選びで気にしていたことは価格でも性能でもデザインでもなく、その携帯電話が環境や人権に優しいエコな携帯電話かどうかでしたが、そのような視点で携帯電話を選ぼうとした時に、パンフレットにはそのような記載はなく、ターミナル駅の大きな量販店の店頭表示にも載っていません。そう、どこにもエコな携帯電話かどうかの情報は書いていなかったのです。
冷蔵庫やエアコンを選ぶときにはエコかどうかを重要視するのに、なぜ携帯電話ではそうではないのでしょうか?
科学の進歩によってどの家電製品も等しくエコであるような印象を受ける現代ですが、私たちの携帯電話は環境にやさしいのでしょうか?
とある携帯電話が作られてから廃棄されるまでの全体のCO2の排出量を算定したところ、原材料の調達の段階での排出量が79.1%を占める事がわかったそうです。一方で、使用段階での排出量は17.9%。エコな製品に買い替えるよりも1つの携帯電話を長く使うことの方が圧倒的に環境に優しいという事がわかりました。
しかし、日本人の携帯電話買い替えサイクルはおよそ1〜2年ほど。買い替えを促す広告はあふれているのに、リサイクルの必要性を問う声や長く使う事をよびかける声はほとんど聞かれません。
携帯電話の原材料を集める段階でのCO2排出量が突出して多いことをさきほど述べましたが、実は世界の裏側のもっと深刻な状況と、携帯電話のこの原材料が関わっています。
深刻な状況とは、コンゴ民主共和国(以下コンゴ)の紛争のこと。
ハイテク製品である携帯電話には希少な金属がふんだんに使われているものの、ほぼ100%を外国からの輸入に頼っています。
携帯電話に使用されているとある鉱物は、この紛争をけしかけている武装勢力の資金源となっています。紛争が長引けば希少な金属を安価で手に入れられるとの思惑にさらされて、コンゴの紛争は終わることなく今も続いています。私たちの携帯電話は誰かのいのちに直結する問題を引き起こしているのです。私たちの携帯電話は「血塗られた携帯電話(Blood in the mobile)」と呼ばれることも。
鉱物採掘はコンゴ周辺に生息する野生動物にも大きく影響を与えています。特にマウンテンゴリラは絶滅寸前。全世界でも800頭しか生息していないこのゴリラに、鉱物採掘が絶滅への追い打ちをかけています。
まだまだ、深い謎に包まれている携帯電話。この瞬間も私たちは、誰かのくらしを踏みにじったり、意図せずに野生生物の営みを断絶するような事態を引き起こしています。
このような事態に強い危機意識を感じているケータイゴリラは、意味と目標のあるリサイクル・リユースを通じて、状況を少しずつ変えていく事を呼びかけています。
使わなくなった携帯電話を引き出しにしまったままにせず、ごみとして捨てたりせず、リサイクル・リユースに持っていくことは、実は大切なこと。まずは、はじめの一歩をふみだしましょう。
この文章はケータイゴリラチームの浅田麻衣が執筆しました。
?リサイクルすると?
1台につき約50?80円がゴリラを守り、コンゴの人を応援するお金になります。(携帯電話をその場で破壊し、個人情報の漏洩を防止します。)
?リユースすると?
1台につき300円以上がゴリラを守り、コンゴの人を応援するお金になります。(専用のデータ消去ソフトを使うことで、個人情報の漏洩を防止します。)
?特典
・1台寄付して頂くたびに、アースデイマーケットで使える地域通貨「アースデイマネー」を100r(100円相当)プレゼント!
・お一人さま一枚、白いゴリラが印象的なゴリラステッカーをプレゼント!
場所 | 「東京朝市Earth Day Market」代々木公園けやき並木、アースデイマーケット本部テントにて リサイクル・リユース受付致します。 |
開催日時 | 9月22日(日) 10:00?16:00 |
10月27日(日) 10:00?16:00 | |
11月17日(日) 10:00?16:00 | |
詳細 | ケータイゴリラホームページ:http://keitai-gorilla.org/ |
※Twitterで携帯電話や、コンゴ、ゴリラの意外な情報、そしてケータイゴリラチームの 最新動向・イベント情報を随時発信しています。→(@keitai_gorilla) |
東京都心を中心に毎月1回行われるファーマーズマーケットです。
生産者と消費者の繋がりを大切にし、有機や地産地消にこだわった旬の食材が並んでいます。
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