目次
ESG経営とは
ESG経営とは目先の利益や評価だけでなく、長期的な目線を持ってE(環境)・S(社会)・G(ガバナンス)に取り組むことで持続可能な発展を目指すことを言います。
ESG経営を行う上でESG投資の動向を知ることも重要です。近年、投資家は企業経営でESGの観点を取り入れており、ESGにそぐわない経営をしている企業は投資の対象から除外される傾向にあります。ESG投資の規模は年々拡大しています。GSIA(世界持続可能投資連合)の発表によると、2021年度で全世界におけるESG投資額は3,880兆円。2018年度と比較すると15%増の伸びで、日本は32%増の320兆円です。
企業にとってESG経営に取り組むことは、評価に繋がりやすく、人材が集まってきやすくなる、経営リスクが軽減するといったことに繋がると言えます。
企業の実態調査/企業の取り組み
ESG経営の取り組みにはどのようなものがあるでしょうか。その例を以下で見てみましょう。
- E(環境)に対する取り組み
→温室効果ガス削減 / 省エネルギー対策 / リサイクル / プラスチック削減 / 環境に配慮した製品づくり
- S(社会)に対する取り組み
→労働環境の見直し / 多様性の尊重 / 女性の社会進出
- G(ガバナンス)に対する取り組み
→取締役の設置 / コンプライアンスの策定 / 従業員評価の方法など企業情報の公開
日本企業はグローバルの流れと比べると遅れをとっているのが現状です。
日本の課題の具体例の1つがESG人材、専用部署の設置です。2022年5月の金融庁の報告書によると、ESG投資信託を扱う運用会社37社を調査したところ、内11社は専門部署なし、14社は専門人材がいないと回答しています。
参考文献
朝日新聞、2021.7/20,「ESG投資増、世界で3880兆円 日本は32%伸びて320兆円」
朝日新聞、2022.7/13, (資本主義NEXT 試されるモラルマネー:5)「グリーン」投資、見せかけも「ESG」欧米で疑惑続出
SDGs CONNECTS 2023/6/19「ESG経営における課題3選 ESGそれぞれの取り組み事例も解説」https://sdgs-connect.com/archives/57112#ESG3
ESGの世界の潮流
情報公開/グローバル規範 近年、大規模の山火事や異常気象が多発していることはよくニュースなどで耳にすると思います。このような「環境」や「社会」に多大な影響を与…
私たちにできる5つのアクション
企業のESG情報の読み方 企業のESG情報を把握する上で、世界共通の指標を持とうという動きが進んでおり、最近の動向としては2020年に世界経済フォーラム(WEF)による「…
この記事を書いた人
まゆっち