ヒンクルット石炭火力発電所問題
最終更新日
概要
2003年に中止された、タイのプラチュアップキリカン県に石炭火力発電所を建設する計画。計画をめぐって激しい住民運動が起こり、何度か流血事件も起きた。タイ政府が計画地・燃料の変更を決定し、計画は中止された。
場所
タイ国、プラチュアップキリカン県バンサパーン郡トンチャイ村
開発主体
ユニオン電力開発社(タイのユニオン・エナジー、中国のホンコン電力、日本のトーメン、豊田 通商、中部電力が出資して設立した合弁会社。日本の3社を併せると全体の59%を出資)
経緯
97年、区が計画を承認。98年には旧日本輸出入銀行(現国際協力銀行)が融資決定直前までいったと言われている。当初は2002年中の着工を目指していた。ユニオン電力開発社の筆頭株主である日本の商社、トーメンが中心的な役割を担った。フィンランドの企業が撤退した後の2001年には豊田通 商と中部電力が事業に参入。2003年、タイ政府が計画地・燃料の変更を決定し、計画は中止された。
問題点

・温排水による海洋生態系への影響、漁業被害

・大気汚染

・開発プロセスにおける市民参加の欠如

・地球温暖化への影響

・発電施設における緩い環境基準

出典

メコン・ウォッチ
http://www.mekongwatch.org/issues/hinkrut.html

グリーンピースジャパン
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/climate/press/2002/20020829b_html

VOICE FROM THAILAND
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/7718/antipowerplant/documents/introduction.html

調査日:2003年6月28日

 
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