綾町の鉄塔建設問題
最終更新日
概要
揚水発電所と変電所を結ぶルートにあたる綾町に送電線を15基建設予定であるが、綾町は世界遺産候補地にも挙げられている照葉樹林地帯で、地域住民や自然保護団体から、自然への影響を懸念する声が挙がっている。
場所
宮崎県綾町
経緯
宮崎県内の小丸川揚水発電所と宮崎変電所の間46.3kmを50万ボルトの特別 高圧送電線で結ぶ計画で、送電線を支える高さ63〜108mの鉄塔を100基建設する。 綾町には15基を建てる予定。綾町周辺には、綾の照葉樹林帯を含む祖母山・傾山・大崩山、九州中央山地があり、その周辺山地を含め、世界遺産候補地にもなりうる緑豊かな地域である。 2001年9月には、綾町町長がいったん建設を容認したが、世界遺産になる可能性が浮上したため、問題が再燃。全国の注目を集めている。
問題点

世界遺産の候補地から外れたのは、「小規模に分断され充分な面 積を欠いている」というのが理由だが、日本自然保護協会は「周辺の照葉樹林が育てば、立派な森になり候補地になりえる」という。それに対し、九州電力は「周辺の建設予定地は人工造林であり、世界遺産登録には影響しない」と主張し、双方の意見の対立が続いている。

出典

西日本新聞 新聞・ワードボックス
http://www.nishinippon.co.jp/news/wordbox/report/0563.html

調査日:2003年8月16日

 
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