山梨県白州町への現地調査 報告 vol. 4: 白州の涵養林の実態
2011-01-13 | カテゴリー:現地調査報告 | キーワード:ボトルウォーター, 地下水, 水問題, 水道, 過剰取水
白州町スタディツアー3日目
この日私たちは、清水三郎さんにお話を伺いました。
清水さんは白州町で製材所を営んでおり、白州の森林についてとても詳しく、白州の森林の現状を伝えるブログを開設しておられます。
(『サブやんの気まぐれ調査研究』<http://blogs.yahoo.co.jp/hakusyunetto>)
私たちは、この清水さんのブログ、そして小川さんのブログを読んだことがきっかけとなり、白州町スタディツアー企画しました。
「これだけ世界規模で水危機が叫ばれているのであれば、日本国内でもなにか問題が起きているのではないか。」
こんなふとした疑問から日本国内における水問題の事例を追い始め、たどり着いたのが、清水さんの『サブやんの気まぐれ調査研究』だったのです。
このブログを読んで真っ先に目に飛び込んできたのは、荒れ果てた森林の写真の数々でした。
日本の森林が危ない、という話は、大学の授業やテレビのニュースでよく耳にしていたので、その姿自体にはあまり驚きませんでした。
(日本の森林は荒れ果てているものだ、と当たり前のように認識してしまっていることに寂しさは感じましたが・・・。)
しかし、よく清水さんのブログを読むと、この荒れた森林は、清涼飲料水メーカー最大手のサントリーがCSR活動の一環として行っている涵養林であることが分かりました。
※CSR: 消費者から見た、企業の社会的責任を果たす活動。<http://allabout.co.jp/gm/gc/293099/>
※涵養: 水が自然に染み込むように、無理をしないでゆっくりと養い育てること。<http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/49890/m0u/%E6%B6%B5%E9%A4%8A/>
「CSR」と銘打って行っている「涵養」の結果が、これ・・・?
正直言って、信じられませんでした。
今まで、コンビニやスーパーに並んでいるのを何気なく見ていたサントリーの天然水。
CMなどで、あれだけ環境への配慮を謳っているサントリーが、原材料である天然水を取水している地域で、まさかこんな杜撰な活動を行っているなんて・・・。
私たちは清水さんの案内のもと、これらの真相を確かめるべく、サントリーの持つ涵養林のふもとまで足を運びました。
次回へ続く…