2019年6月26日に久里浜の横須賀石炭火力発電所計画地前アクションに参加してきました。

私は、今回の横須賀石炭火力アクションの参加報告を通して、より多くの人に気候変動がもたらす影響、それが自分たちの未来にどれほど関わりがあるのかを自分事として、受け止め、この事態について知ってほしいです。
このアクションはG20において、安倍首相・日本政府に対し、脱石炭への舵きりをするリーダーシップを求めるようにするものです。

昨今、多くのメディアで「気候変動」「石炭火力」など報道されています。石炭火力は、CO2排出量が非常に多く、地球温暖化の原因となり気候変動による生態系の崩壊を加速させ、感染症の拡大などが人々に影響及ぼしていると同時に、自分たちの生活、地域、未来を守りたい人たちの活動や訴えなどが増えてきています。その一つが、今回久里浜で行われた横須賀石炭火力発電所前アクションになります。

【そもそも、横須賀計画とは？】

世界中では、脱石炭を訴える声が挙がり、各国では石炭火力から再生可能エネルギーに移行するよう訴える運動がふえています。しかし、日本では、それがどの国よりも脱石炭への動きから出遅れており、現在、（株）JERAによって新しい石炭火力発電所が神奈川県横須賀市に建設されようとしています。この石炭火力発電所は、2023年以降に稼働予定となっています。

【アクションに参加した人々】

このアクションには、気候ネットワーク、FoE Japan、グリーンピース、350.org Japanなど環境問題に取り組む多くのNGO団体・市民団体のほか、東京湾岸で計画されていた石炭火力発電所問題に取り組んでいる「横須賀火力発電所建設について考える会」「蘇我火力発電所計画を考える会」のメンバーも参加していました。

このアクションにおいてA SEED JAPANは、このデンキがヤバイ！プロジェクトとして石炭火力発電所という問題には関わっているため、それに付随し、今回のアクションには賛同団体として駆けつけてきました。

そのほかにも、Fridays For Future Tokyoのメンバーも駆けつけてくれました。Fridays For Futureとは、自分の国の政府に対して気候変動対策の強化を訴える運動です。このムーブメントは2018年8月、スウェーデンの少女グレタ・トゥーンベリが、上記のメッセージを掲げたプラカードをともに国会前で一人で座り込んだことから始まりました。以降、秋には、ヨーロッパ全土に広がり、今年2月には東京でも始まりました。2019年5月24日時点で世界には約125か国にまで広がっており、世界中で注目を集めています。

【まとめ】

今回のアクションに参加し、石炭火力発電所建設の現場を見たとき、石炭火力発電が稼働していない久里浜の空気はとても「綺麗」で、久里浜みなと緑地の団地では、外に布団などを干しているのが見られました。このような光景がかつて旧横須賀火力発電所（石油火発・ガス火発）のあった頃は無かったといわれています。（1960年に火力発電所が発足し、2017年に全機廃止）この当たり前の光景が、横須賀石炭火力発電所新1号機・新2号機が新たに建設されることにより無くなってしまうのかと現場を見て思いました。石炭火力は、気候変動のよる温暖化を加速させるだけでなく、その地域の自然や生態系そのものを壊し、人々の生活をも脅かしています。その崩壊を止めていくのが、今を生きる世界中の人々の役目であると感じました。
これからの次世代の人たちには石炭火力などの「負の遺産」を残してはいけないのだと感じました。

横須賀石炭火力発電所建設計画の中止を求める裁判についての特設サイトもご覧ください。

第一審の期日は10月2日11時から東京地方裁判所で行われます。以降の予定はウェブサイトに掲載予定です。

たくさんの方が傍聴すれば、市民の関心が高いことを裁判官に示すことにつながります！

ぜひお誘い合わせの上、傍聴にお越しください。

 

横須賀訴訟サイトはこちらになります。https://yokosukaclimatecase.jp/

 

より詳しく横須賀石炭火力発電所計画・訴訟について知りたい方はこちらになります。
https://nocoal-tokyobay.net/

 

東京でのFridaysForFutureについて知りたい方はこちらになります。
https://www.facebook.com/fridaysforfuturejapan/

 

FoE Japan「Climate Justice（気候正義とは）」
http://www.foejapan.org/climate/about/climatejustice.html

【最後に】

この活動への参加を通して、私は気候変動問題によるさまざまな問題を解決するには、私たちが出来ることから、行動を起こすことが大切だと感じました。
一人でも多くの人々に理解してもらい、賛同してもらうことで、確実に一歩ずつ前進すると思います。
この世界が抱える気候変動も含めた環境問題・社会問題は私たちが思っている以上に大きいものです。私たちはそれらを解決していき、伝えていく必要があると感じました。
（ライター・ロッキー）

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私たち、A SEED JAPANは、GLOBAL　PEOPLE’S　ACTIONの賛同団体に加盟しています。

＊写真提供および情報提供協力：気候ネットワーク・FoE Japan