【報告】「金融機関と気候変動リスク ~欧米の最新動向を踏まえて~」

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2016年9月13日(火)「金融機関と気候変動リスク ~欧米の最新動向を踏まえて~」というテーマでセミナーを開催し、約30名の方にお越しいただきました。

東北大学の明日香 壽川教授からは、企業が直面する気候変動リスクに関して情報開示の国際動向や訴訟リスク事例を中心にご紹介いただきました。また、気候ネットワーク東京事務所長の桃井 貴子氏からは、国内で石炭火力発電を推進する行政・企業の動向について、株式会社ニューラルの夫馬 賢治氏からは、欧米の金融機関が認識する座礁資産リスクとダイベストメント(投資撤退)の最新動向をご講演いただきました。

世界が温暖化ガスの排出削減の取り組みをより一層強化していく中、気候変動は企業活動において意識せざるを得ない問題であること、一方で石炭火力を推進する方向に進む日本において私たちは何を選択していくべきなのか、欧米のダイベストメント事例を参考に考えていくことができました。

アンケートでは「気候変動と経済の関わりが分かって良かった」「日本の金融機関の投資原則の変化とダイベストメントの動向をもっと知りたい」など、前向きな声をいただいたり、セミナー後、Fair Finance Guideのウェブサイトアクセスが増加する等、より多くの方に興味を持っていただけるきっかけになりました。

これからも、気候変動などの社会問題とお金の関わりについて市民が意識し、行動するための機会を作っていきたいと考えます。

2017-01-28