2000年来急速に普及した携帯電話は、「ケータイ」から「スマホ」に姿を変えつつも、暮らしに欠かせない必需品の一つになりました。現在、日本の携帯電話の総契約台数はおよそ1億3000万台。世界規模では、2000年には契約数10億台に満たなかった携帯電話が2012年には60億台まで増加し、急速に普及しています(総務省調べ)。
一方、携帯電話の中に使われてきた・使われている希少金属の採掘現場においては、環境問題、採掘問題が依然として顕著です。携帯電話など電子製品の需要増を受けて、無秩序な乱開発が今でも行われています。
2008年に開始した「ケータイゴリラ ゴリラを守れ!携帯電話回収キャンペーン」ではアフリカ・コンゴ民主共和国における問題に焦点をあててきました。この地での採掘問題は、紛争との因果関係を国連より指摘されてきたほか、ゴリラをはじめとする大型野生動物の激減や人権問題と深く結びついています。
状況の改善に貢献すべく、NGOと企業の協働キャンペーンとして、使用済み携帯電話の回収・寄付キャンペーンを展開してきた「ケータイゴリラ」。新聞、テレビ、雑誌などのメディアに取り上げられ、採掘問題の認知にも貢献してきました。
コンゴ民主共和国東部に生息する絶滅危惧種のマウンテンゴリラは、活動開始当初2008年時点では700頭まで生息数が激減する危機的状況でしたが、NGOの努力により900頭にまで回復しました。採掘問題の注目を集めるだけでなく、大量消費、大量廃棄をベースとする若者のライフスタイルを持続可能なものへと変革することにも貢献しました。
このたびケータイゴリラの活動を終えるにあたり、これまでご協力いただいた方々、そして新しく採掘問題を知る方向けに、解散報告会を企画いたしました。
ケータイゴリラ8年の歴史の中で、アフリカを現地調査し、日本全国のイベントでブース展開をした活動、社会的意義を報告いたします。また、コンゴ民主共和国やゴリラの現状について、京都大学総長の山極寿一教授にビデオメッセージで現状報告をいただくほか、ケータイゴリラチームとしてパートナーシップを組んだ、企業、NGO、活動の担い手の学生たち、それぞれの立場から「ケータイ」と「ゴリラ」を振り返ります。
ぜひご参加ください。
■日時:2015年5月21日(木)18:15〜19:40(開場17:45)
■場所:SHIBAURA HOUSE(シバウラハウス)5F
※アクセス
JR 田町駅芝浦口より徒歩7分
都営三田線・浅草線 三田駅A4出口より徒歩10分
■参加費:無料
■ビデオメッセージ
山極寿一(京都大学総長/霊長類学者/POPOF日本支部)
■ゲスト
ペオ・エクベリ(環境コンサルタント)
■登壇者:
羽仁カンタ(NPO iPledge 代表/ケータイゴリラ発起人)
白井 徹(白井グループ株式会社 代表取締役社長)
佐藤裕一(株式会社三光金属 代表取締役社長)
ほか A SEED JAPAN ケータイゴリラチームメンバー
■司会進行:
中村月香(A SEED JAPAN ケータイゴリラチーム)
■定員:50名
■主催:ケータイゴリラチーム(A SEED JAPAN/ FLAT SPACE/白井グループ株式会社/株式会社三光金属/エコケー株式会社)
下記のフォームにて送信いただくか、
メールにてお名前と申込人数をご連絡ください。
申込フォーム:https://ssl.form-mailer.jp/fms/81c88aa7363266
(Office time : 13:00~21:00)
2015-05-10